TD処理とは850℃〜1050℃の溶融塩中に浸漬保持し、ワーク表面に炭化物層を形成させる表面被覆法です。
この方法で形成される炭化物は、欠陥含まず非常に緻密なものです。
TD処理後の特性としては、HV3000以上の高い硬さ、優れた耐摩耗性、耐焼付き性、また耐食性や耐酸化性等があげられます。
A.TD処理は耐摩耗性に優れており、SKD11やSKH51などハイス鋼などに適しています。
A.例として量産用の金型に対して表面処理を行うことが現在では一般的になっています。
長期間にわたる金型使用は金属疲労による割れ、クラック等の問題、ワークとの摩耗、凝着を生じます。
その寿命を向上させるためにTD 処理をされています。また、傷んだ時には拡散層を剥離し、損傷部を修理して再処理することも可能です。