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固溶化処理

固溶化処理の概要・特徴

ステンレス鋼のうち、最も耐食性が優れているのが、SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼ですが、この特性を引き出す為に、固溶化熱処理を行います。
固溶化熱処理(A処理)は固溶化加熱によって、均一組成のオーステナイトを出現させ、これを急冷すれば、原子が拡散する余裕がない為、常温でもオーステナイト組織のままでいられます。この処理により、冷間加工や溶接などによって生じた、内部応力の除去や、クロム炭化物とシグマ相を固溶消失させ、延性の改善と耐食性の向上が得られます。

処理をお願いしたい製品の数量が少なく、また単発での受注のため、受注のタイミングがバラバラであることから、他社の熱処理会社ではなかなか熱処理を引き受けてもらえず困っていたが、三洋電子にお願いしたら1個からでも引き受けてくれ、価格も安く処理をしてくれた。

三洋電子では製品の数量、サイズ、条件に応じて他社製品との同時処理が可能ですので価格を抑えることが可能になります。

他社の熱処理会社では処理のタイミングがなかなか合わず1ヶ月近くかかることがあったが、三洋電子にお願いしたら翌日には仕上がり、最短処理で対応してもらえた。

三洋電子では毎日様々な処理を行っているので事前にご相談頂ければ最短処理で対応致します。
今まで処理をお願いしていた会社では一部、外観が黒っぽく変色してしまい、磨いていたが、三洋電子では外観に着色が無く、仕上がりが綺麗なため磨く手間が無くなった。
三洋電子では熱処理の前に脱脂洗浄を行い、十分に乾燥させ製品に付着した不純物を取り除いてから真空炉で加熱、冷却を真空中で行っているため着色せず、外観がキレイに仕上がります。

固溶化処理の例

材質/SUS316
材質/SUS304

固溶化処理のQ&A

Q.固溶化熱処理とはどんな処理ですか?

A.固溶化熱処理とは熱間圧延中に析出したクロムの炭化物や窒化物を拡散固溶させて均一なオーステナイトにすることで、安定した組織とし、延性、じん性、耐食性、耐熱性を向上させることを目的とします。

Q.SUS304材に焼入れをして硬さを向上させることができますか?

A.SUS304材はオーステナイト系ステンレス鋼と呼ばれる鋼種で炭素含有量が低い為、焼入れで硬さを向上させるということはできません。一般的には固溶化熱処理を行い、内部応力の除去や組織改善、耐食性の向上などを目的に行います。

Q.固溶化熱処理は納期はどのくらいかかりますか?

A.基本的には毎稼働日処理を行うので弊社預かり後、最短で翌営業日に完成します。ただし大物、量産品は別途お問い合わせください。

Q.SUS304材の内部応力の除去をお願いしたいのですが可能ですか?

A.可能です。内部応力の除去であれば固溶化熱処理を行うか低温焼鈍を行うことで内部応力が除去できます。

Q.小さな部品1点しかありませんが処理をお願いできますか?

A.可能です。弊社は毎稼働日混載にて処理を行うため1点からでも処理可能です。