歪み問題かいけつ隊
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焼入れをすると歪むワケ!?

焼入れと焼入れ歪みは切っても切れない仲で、常に付きまとうという問題が生じます。
まずは焼入れをすると何故『歪む』のか?を焼入れのメカニズムと共に考えていきます。
焼入れで歪む原因は、変態応力と熱応力によるものです。
まず、変対応力は、理論的に体積の増減が発生しますので、これを皆無にすることはできません。
また、熱応力は変態をともなわず、熱の変化だけで歪みが生じる現象です。
加熱と冷却をするだけで、鋼は伸縮しますので、これも防止をすることはできません。
焼入れ時の歪みはこの2つが複合して生じる現象です。
焼入れとは、オーステナイト状態に加熱した鋼を、急冷しマルテンサイトという組織を得ること指します。
この時鋼は、冷却、加熱によって、組織変化と体積変化をを起こしています。
下の図は焼入れ時の炭素原子の動きです。
炭素が格子に入り込み、閉じ込められたままになるので、格子には歪みが発生します。
格子に歪みが発生することにより、鋼は硬くなりますので、この関係は切っても切れない仲なのです。

また、熱処理をする際には、上記の他にも、いくつかの原因があります。
例えば、材料の内部の組織の不均一さに起因するものや、最近の機械加工では、技術の進展がめざましく、重切削が普通であり、それが故に加工面に残留応力が発生し、熱処理はこの加工応力も背負って処理することとなります。

焼入れ歪みの防止ポイント(お客様にお願いしたいこと)

焼入れ歪みの防止ポイント(当社でやるべきこと)

歪取・歪矯正なら三洋電子
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